「まず、何をして頂きましょうか」
鷹通が首を傾げて考え込んだ。
「ああ。手は脇に垂らしていなさい。体を隠さずに。言う事を聞かなければ拘束しま
す」
床に落ちた着物を鷹通は取り上げ、泰明の手の届かない所に放った。
「机に腰掛けなさい」
薄い泰明の胸を押し、書を広げる大きな机に追いやる。
言葉もなく泰明はそこに掛けた。机に上がるなど、はしたない行為だと知っている
ので、躊躇いがなかったわけではないが、逆らえない以上、意思は抑えなければ
ならなかった。
腰の下のひやりとした木の感触に泰明の体が竦んだ。
「脚を上げなさい。膝を立てて大きく開くのも忘れずに。あなたの大事なモノが私に
よく見えるように」
「な・・・っ」
「早くして下さい」
ぴしゃりと鷹通が腿を打った。
悔しげに睨みつける色の違う瞳が逸らされ、足がゆっくり動いた。
「21という年に相応しくないほど、きれいで・・・小ぶりですね」
舐めるように視線を這わせ、先端を指で弾く。
「ううっ!」
「敏感ですね。面白い。・・・ここは、女の方に使われた事はないようですね」
「おまえには関係ない」
「確かに」
滑らかな鷹通の手が、首から胸元を辿った。
「男にしてはずいぶん華奢ですが、機能はちゃんと発達しているのでしょうか? 
まさか子供のまま止まっている、なんて事ありませんよね?
あなたはわからない所がいっぱいありますから」
答えようとしない泰明に顔を近づけ、唇を触れ合わす。
「どうなのですか?」
「馬鹿な・・・。男でない者は、陰陽の技を継げぬ」
「そうなのですか」
鷹通が指を下ろした。泰明の変かを伺いながら乳首を摘み、コロコロと転がす。
「は・・・っ、止め・・・」
電流が走るような刺激に背が反り返った。
「鷹通っ、あああ」
「拒む権利などありませんよ」
くすりと鷹通が笑った。
「本当かどうか、証明して頂けませんか? あなたの口から出る言葉はどうにも
信用出来ません。行いで示して初めて私は納得するでしょう」
体を離し、引き寄せた椅子に鷹通はすとんと腰を下ろした。
「ご自分で慰める方法はご存知ですよね?」
彼のあまりの要求に、泰明が瞳を見開いた。
「嫌、だ・・・」
「同じ事を何度も言わせないで下さい。体が疼いた時にやる事をここで私に見せな
さい」
伸ばされた手が、柔らかな泰明の乳首に爪を食い込ませた。
「あああっ」
泰明から苦鳴が漏れた。痛みを堪える為に眉は顰められ、全身は固く硬直して
いる。
「私を楽しませるのでしょう? 本来なら私から何も言わなくても、自分から考えて
されるべきではありませんか?」
「い、痛っ、指、を離せ・・・」
「どうなのですか?」
「わかった、から・・・あううっ」
今一度泰明をうめかせ、肯定の返事を導き出す。
「素直であれば、この痛みはなかったはずです。違いますか?」
「う・・・」
泰明がおずおずと萎えたモノを掴んだ。羞恥に苛まされながらも、つくんと快さが
こみ上げ、居た堪れなさが増す。
「慰める時に誰をお考えなのでしょうか」
俯いた泰明に問い掛ける。
「ふふ。可愛らしい扱き方ですが、それで満たされるのですか?」
躊躇いを含んで緩慢にしか動かない泰明を鷹通が責めた。
「後ろを弄ってあげましょう」
鷹通は立ち上がり、細い肩を抱いた。
「少し、腰を上げて下さい。・・・そう」
上体を凭れさせる事で下肢を浮かせ、鷹通の指が秘所を探った。
「・・・っ!」
「息を吐いて。痛いのは初めの窄まりの部分なのですから」
固く絞られた入口を何度かなぞった後、爪先がつぷりと肉を割った。
「い・・・っ、」
「手を動かしなさい。止めて良いとは言っていません」
流れ落ちる髪に隠れた顔を覗き、冷たく命じる。その時、鷹通は泰明が泣いて
いる事に気づいた。
「これは・・・」
「うう・・っ、く・・・うっ」
「涙を流されるほどお辛いですか?まだ始まったばかりだと言うのに」
根元まで捩じ込んだ指を、中で折り曲げ、粘膜を抉る。
「ひあっ!」
泰明のモノがぐんと容量を増した。
「痛いだけですか?」
入れる指を増やし、泰明を窺う。慣らしもせずに挿入すれば、例え細い指であって
も、痛みの方が勝るはずなのに。
掌に包まれた男の象徴は、悦楽の雫を漏らすほど大きくなっているのだ。
「予想はしていましたが、抱かれるのは初めてではないという事ですか」
顎を取り、顔を上げさせて鷹通がにっと笑った。
「では遠慮はいりませんよね」
指を大きく広げたまま、勢い良く引き抜く事で、粘膜を擦り上げる。
「−−−−!」
その刺激の強さに、泰明が弾けた。

泰明の受難、まだ終わらず・・・。