罪と罰の前くらいになります。執務室にて、と同じ流れのストーリーです。
太乙が玉鼎が封神された事で楊ゼンを責める話。



楊ゼンが眠っているのは、教主の執務室に隣接する形で備えられた部屋だった。
仮眠室と名うってあるが、小さいながらもベッド、浴室などがあり、楊ゼンはほとんどを
ここで休んでいた。
忙しいければその方が良い。実際、教主の楊ゼン以外にも出来る事まであえて自身で
決済しているのだ。
だから、短い夜は疲れ果てている。
枕を抱くようにうつ伏せて、楊ゼンはただ、眠っていた。


き・・・と微かな音を立てて、執務室とを隔てる扉が開いた。
「ふうん、ぐっすりだね」
冷たい視線が楊ゼンに注がれる。
肩口で切り揃えられた髪を揺らして、太乙はベッドに腰掛けた。幾分やつれたかに見える
顔に落ち掛かる髪を掻き上げ、楊ゼンの顎を捕えて上向かせた。
「君に安らかな眠りなど似合わない」
上掛けを剥ぎ取り、肌寒さに丸まりかける体を押さえつけ、その頬を太乙は打った。
「う・・・っ」
まだ目覚めないのを、さらに、二度三度と。
「・・・痛・・・」
うっすらと楊ゼンが瞳を開いた。まだ起こっている事がはっきりわかっていなくて、虚ろな
表情で太乙を見つめる。
「楊ゼン」
太乙の声はあくまで冷たい。感情などどこにも込められてはいないせいだ。
もう一度、と上げられた手に、びくりと楊ゼンが竦み、そこで意識がはっきりした。
「太乙様!」
悲鳴にも近い叫び。
「どうして・・・」
鍵は掛けておいたはずなのに。
無言の問いかけに、太乙は冷笑した。
「崑崙2を造ったのは私だけど? どこに行くのも私を妨げる事など出来はしない」
怯えたように腕で自身を抱きしめ、楊ゼンが身を起こした。
「起きる必要はない。膝を立てて脚を開くだけでいい」
「嫌・・・」
楊ゼンは首を振った。
「傷がまだ治っていないのです」
「だから?」
「お願いです、今日は、赦して・・・」
「罪人がそれで赦されるとでも思っているのかな?」
肩を掴んで、力まかせに楊ゼンを押し倒す。見開かれた青い瞳がいっぱいの拒絶を
浮かべていた。
「小賢しく鍵など掛けた罰もあげないと駄目だし・・・ね」
無理に脚の間に体を割り込ませ、夜着の裾を捲くり上げた。
「止めて!!!」
そのまま挿入してこようとされて、楊ゼンがしゃにむに暴れた。
「君ねえ・・・」
太乙が呆れて溜め息を吐いた。
「縛られないと嫌?」
「違・・・」
抱かれるのは、仕方のない事だと最近諦められるようになった。それでも・・・過度の
苦痛は堪らない。本来、受け入れる機能などない場所での交わり。どうのようにされても
痛みは付き纏う。
だから、敢えて苦痛を募らせるやり方は・・・。
「では舐めなさい。少しは濡れるはずだよ」
髪を掴んで、楊ゼンを引き上げる。抜けてしまうかと思われるほどの痛みに楊ゼンの目に
涙が滲んだ。
楊ゼンが床に跪いた。おずおずと太乙の道服を寛げて、顔を伏せる。
濡れた唇に含まれて、太乙が目を落とした。長い睫毛に縁取られた瞳が伏せられ、
懸命に奉仕しているのが窺われる。
わかっていて尚太乙は追い詰めた。
「もっと深く。心を込めてやらないと、させてあげないけど?」
太乙が後頭部を押さえ、喉に届くまで突き入れた。
「ぐうううっ」
激しく咽た咳きこみも、唇を解放させなかったので、くぐもった振動となった。
「・・・いくらやっても、ここだけで終わらせたりはしない」
うっすらと太乙が笑んだ。
「ううっ!」
靴先で、脚の間を探られて、楊ゼンが太乙の膝に縋った。
「何? こんなで感じてるの? 相変わらず淫らだね。君には必要のないモノなのに」
立ち上がりつつある楊ゼンをからかい、さらに下へと太乙は移動した。
床に接吻する形で垂れている小ぶりな双果に到達され楊ゼンが激しく身震いした。
太乙の爪先に力が入った。
「あ、あ、あ・・・っ」
咥えたモノを吐き出し、楊ゼンが苦痛にうめいた。
「私は君を赦さない。こうして、永遠に苛んでやる。私達が神界の住人になるまで!」
伏せに床に楊ゼンを這わせ、後ろから貫く。
「−−−−−!!」
楊ゼンの背が大きく撓った。
「快楽を覚えられないくらいに、酷くしてあげる。自身の罪を思い知る為に」
床をのたうつように揺れていた蒼い髪の動きが止まった。
「は・・・い・・・」
罪人だと。
言われる度にそうだと、心に焼き付いていく。
楊ゼンと太乙、思う相手が重なり、それがただ一人なだけに、歪んでしまった関係・・・。

いい加減にしないと、このサイトを訪れて下さる方に見捨てられそうな
内容ですね・・・。