「 おまえの指を使って後ろを開け」
楊ゼンの蒼い瞳が見開かれた。
「濡らさないと、おまえが辛いのだ。さあ・・・」
手が、導かれる。
「いや・・・あ」
弱々しくかぶりを振り、取られた手を戻そうとするが、がっちり掴まれていて
叶わなかった。
上から玉鼎の掌が重ねられた。
「ここに・・・」
触れる。実際は楊ゼンの指だ。
「両方から爪を掛けて・・・」
「ああ・・・」
「力を入れて開くだけだ」
「痛い!」
窄まっている楊ゼンの桜色の蕾が、無理な力を加えられて、不自然な隙間を
生じさせた。 
「そのまま、力を緩めるな」
玉鼎が尻肉を軽く抓って命じた。
「言う事を聞かねば、慣らさずに挿れられるだけだ」
乾いて竦んだ秘所に突き立てられる痛みを知っているから、楊ゼンは必死で
震える指を支えた。
「そうだ」
杯を再び玉鼎は手にした。
「じっとして・・・」  
傾ける。
縁を滑った琥珀がかった液体が、流れとなって楊ゼンに注がれた。
悲鳴が暗闇を劈いた。
「あああっ、熱い!! あつ・・・っ!」
敏感な粘膜に注がれた酒は、瞬く間に楊ゼンを冒した。
連日抱かれ、擦り傷のある所には刺激が強すぎる。
びくびく痙攣する体から、玉鼎は腰に手を添え、酒を溢れさせている場所に
唇を寄せた。
啜られるというあまりな仕打ちに、楊ゼンは泣き叫んだ。
腕をついてずり上がろうとするのを玉鼎は易々と封じ、注いだ物が無くなるまで
舐め、舌で吸った。
舌に触れる酒の量が僅かになった頃を見計らい、指を潜り込ませる。
もはや普段の慎みを忘れ、怪しく綻んだ蕾は、二本の指をすんなり受け入れた。
「うううっ」
掻き回される度、聞くに堪えない音が起こった。
首を振る楊ゼンの動きが緩慢になっていた。酔いが回っているのだろう。
玉鼎は、楊ゼンから残っていた着物全てを剥ぎ取った。冬が始まった大気の
中ではあったが、上気した肌は汗を滲ませていた。
胡座を玉鼎が崩した。
袍の下肢を寛げ、既に天を衝いているモノを、楊ゼンに宛がい、貫いた。
「あああーーーっ!」
あまり叫ばせては喉が嗄れると、口元を玉鼎は塞いだ。
くぐもったうめきが手に振動となって伝わった。
「んっ、うう・・・う・・・」
突き上げられるごとに、楊ゼンの顔が苦しく顰められた。
喉がひくりと鳴る。
容赦なく苛みながら、玉鼎は先ほど放置したモノを探った。
「−−!!」
衝撃に竦みつつもそれは硬度を失っていなかった。
玉鼎は追い詰め、解放へと促した。
「あ・・・はぁ・・・」
青い精を楊ゼンが吐き出した瞬間、秘所がきつく窄まった。
「く・・・っ」
締め上げてくる楊ゼンに合わせ、玉鼎もまた、体内深くに迸りを叩きつけた。 
玉鼎が身を引くと、すぐには閉じきれなかった入口から白い粘液が流れ出した。
「しっかり収めておきなさい」
溢れたそれを指に絡め、楊ゼンの喘いでいる唇に差し入れる。
楊ゼンが青臭い味にむせた。
すすり泣くのを止めないようゼンを横たわらせ、玉鼎が上から着物を掛けてやった。
片手で宥めながら、酒を口にする。


・・・満ち始めた月の夜が更けていく。

ウイコ様へ
あいも変わらず、とんでもない物で、本当にすいません!
もっと精進しなければ、と思いつつも、限界を感じていたりして。
どこが月見酒だーーという苦情がきそうで、かなりびくびくです。
これじゃあ、ただ表でやってるだけですね。はああ。